シンプルな、味

2歳半の息子はもうiPadを自在に使いこなし
youtubeで気に入った動画を見て
さらに「関連動画」を見て、勝手に自分が好きなものを探して見ております。
最近気に入って見ている動画がこれ。
Train Casey Jr Making of Foley
息子は電車が好きなので
見ている動画も電車関連が多いのですが
これは古い蒸気機関車アニメのメイキング映像。
セピア色です。渋い!
音楽と一緒に、効果音担当者があれこれ意外なアイテムを使って
機関車が走ったり止まったりする音を演出しています。
しかも、音楽も効果音も1発取り?な感じ。
最近ではそれぞれの音を別に録って後で合わせることができるので
もし失敗しても一人で録り直せば良いのですが
この映像のように皆で演奏しているとそうもいきません。
(今でも一発録りをするミュージシャンはたくさんいますけどね。
アニメの効果音は今はデジタルです。)
それなのに、こうやって効果音までぴっちり合って完成していることの凄さ。プロですねぇ...
それと、手作り感溢れる、温かみのある音。
音楽も映像もシンプルなものですが、何とも言えない味があります。
素晴らしいです。
なんて面白いものを見つけたのだろう!と感動しました。
シンプルなものって、とても良いですよね。
でも今は21世紀。音楽も映画も小説も、シンプルなものは
もうありとあらゆるものが出尽くした感があるのも事実です。
先日ミステリー小説を読んでおりましたら
結末が一転するだけでなく、二転三転、四転五転、六転くらいして
もちろん読んでいる方は「ええー!えええー!ええ?えええー??」と
驚きがあって面白いのですが
逆に、こんなに何転もさせるかね とも思ってしまいました(笑)。
でももうあんまりシンプルに
真犯人はこの人!そうだったんだ!?くらいじゃ
話題になったり賞を取ったり出来ないのですかねぇ。
(その小説は、話題になったようですし、賞も取ったようです)
それは読み手側の希望でもあるのかな。
もうシンプルなものでは満足出来なくなっているのでしょうか。
そんなことをしみじみ思いました。
私も、リングピローをデザインしていると
もういい加減新しいデザイン思いつかないぞ?と迷宮に入り
意外性を持たせてしまったりする時もあるのですが
結局、強烈なデザインよりも、シンプルで上質なものの方が
皆さんに支持していただくことが多いです。
初めのyoutubeの話に戻りますが
シンプルだけど、温かみがある良いものを作りたいなぁと
動画を見ながら思いました。
そんなプロの仕事がしたいものです。
明日から弊社は新年度です。
どの仕事もレベルアップしてやっていきますよー!


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